- Sequent Microsystems マルチIO 8 層スタッカブルHAT (Raspberry Pi用)
- 産業オートメーション用インタフェースを統合
- 最大8層まで拡張できIOの汎用性を拡張
- I2Cポートのみで動作可能
- 高解像度A/Dコンバータを備えたRTDポートを搭載
- ワイドレンジ電源を装備
Sequent Microsystems マルチIO 8 層スタッカブルHAT (Raspberry Pi用) は、デジタル および アナログ入出力、RTD測定、リレーなど、産業オートメーションに不可欠なインタフェースを統合しています。この汎用HATは最大8層まで拡張可能で、産業 および ホームオートメーション作業に幅広く使用できます。I2Cポートのみで動作し、Raspberry Pi Zeroから 5までのすべてのバージョンとの互換性を確保しています。このHATは、Raspberry Piにも電力を供給できるワイドレンジ電源を搭載し、光絶縁デジタル入力、高解像度A/Dコンバータ付きRTDポート、アナログ入出力、ステータスLED付きリレーが含まれています。
さらに、RS485/ModbusおよびRS232用の通信ポート、PWMモータドライバ、サーボコントロールポート、ステータスLED、プッシュボタン、ハードウェアウォッチドッグ、バッテリバックアップ付きリアルタイムクロックを搭載しています。HATは、RS485/MODBUSを使用してRaspberry Piから独立して機能することもできます。注のシリアルポートのシルクスクリーン表記は逆になっています。下のポートがRS485、上のポートがRS232です。
24V電源:ボードへの電源供給は、標準的な工業用24V電源、または10V~30VのDC電源を使用でき、必要な電力は24V/1A (24W) です。Raspberry Pi IO Multi-IO HATは、Raspberry Pi および 同じスタックに取り付ける可能性のある他のHATに5V (最大3A) を供給できます。
デジタル入力:光絶縁デジタル入力は、共通グラウンドの4入力 または 完全絶縁の2入力の2種類の構成をジャンパで選択できます。
RTD入力:RTD(測温抵抗体)は、温度によって抵抗値が変化する抵抗素子です。RTDは0.1℃未満の精度で測定が可能です。3線式で、ワイヤ間の電圧降下も補正されます。Multi-IO HATには、PT100センサを使用して温度を読み取ることができる2個の 3線RTD入力があります。
アナログ入力 (0~10V および 4~20mA):2個のアナログ入力で 0~10Vを読み取ることができます。さらに2個のアナログ入力で4~20mA信号を読み取ることができます。入力は 12-bitA/Dコンバータを使用して処理されます。工場での精度は約1%です。コマンドライン機能を使用して現場で調整することで、最大0.1%の精度が得られます。
アナログ出力 (0~10V および 4~20mA):0~10V および 4~20mAアナログ出力: 2個のアナログ出力で、照明調光器または産業用アクチュエータ用の 0~10V信号を駆動できます。さらに2個のアナログ出力で、4~20mA電流ループを駆動できます。出力は 16-bitPWMタイマーを使用して生成されます。個別コンポーネントにより、工場での精度は 1%に制限されますが、調整により最大0.1%の精度が得られます。アナログ現場での調整用にコマンドライン機能が提供されています。
リレー:Raspberry Pi IO Multi-IO HATは、最大5A、24VのACまたはDC負荷を駆動できるリレーを2個搭載しています。電流/電圧制限はボードの形状によって決まります。ボードに保護コーティングを施せば、240Vまでの負荷を駆動することができます。リレーはSPDTですが、スペースの都合上、ノーマルオープン接点のみをコネクタに接続しています。
RS485 COMポート:RS485ポートは、ローカルプロセッサまたはRaspberry Piからアクセスできます。ポートをローカルプロセッサから制御する場合、Raspberry Piへのラインをジャンパで切断し、他の機能のためにピンが解放されます。RS485はGPIOコネクタの8ピンと10ピンを使用します。
RS232 COMポート:RS232はRaspberry Piからのみアクセスできます。GPIOコネクタの 32ピンと 33ピンを使用します。ポートを使用しない場合は、33ピン(Rx)をジャンパで切断し、他の機能に使用することができます。
スタンドアロン操作:RS485をローカルプロセッサで使用している場合、Raspberry Pi IO Multi-IO HATカードはスタンドアローンで使用でき(Raspberry Piは不要)、標準のMODBUSコマンドを使用してすべてのI/Oにアクセスできます。
ステータスLED:電源LEDが点滅している場合はローカルプロセッサーがアクティブであることを示しています。さらに8個のLEDをソフトウェアで設定し、入力、出力、リレーのステータスを表示することができます。デジタルI/Oに割り当てられている場合、LEDは信号が High または Lowであることを示します。アナログI/Oに割り当てられている場合、LEDは事前に設定した信号レベルでトリガできます。
リアルタイムクロック:リアルタイムクロックを使用する場合は、付属のソケットにCR2032バッテリを装着します。バッテリは、数ヶ月間クロックに電力を供給することができます。ソフトウェアコマンドにより、定期的に電池の電圧を読み取り、電池交換の時期を判断することができます。
ハードウェアウォッチドッグ:ハードウェア・ウォッチドッグを有効にしている場合、Raspberry Piはあらかじめ設定した間隔でプロセッサにアクセスし、動作可能であることを確認します。ソフトウェアロックアップによりPiが故障した場合、ローカルプロセッサは電源を再投入することでハードウェアリセットを実行します。
マイクロモータドライバ:5VDC/100mA モータドライバとプロセッサからの2種類のPWM出力を使用してマイクロモータの比例駆動ができます。
サーボモータ:サーボモータには、電源、グランド、信号の3本の配線があります。ローカルプロセッサからの PWMピンによって駆動される2個のサーボポートが利用可能です。
プッシュボタン:プッシュボタンは、任意のシステムに手動入力を追加するために使用できます。このボタンは、Node-REDや他のRaspberry Piプログラミングで任意に使用することもできます。
プラグ脱着可能コネクタ:プラグ脱着可能コネクタにより、外部機器に容易に接続することができます。 すべてのコネクタプラグはカードに同梱してあります。周囲のスペース大きくするためにRTDポートとシリアル通信ポートには 2レベルのコネクタを使用しています。
拡張性:Raspberry Pi IO Multi-IO HATは、Raspberry Piと組み合わせて使用することも、MODBUSで標準的なPLCに接続してスタンドアロンで使用することもできます。各Raspberry Piの上に最大8個のRaspberry Pi IO Multi-IO HATを接続できます。
RASPBERRY PI GPI コネクタ:Raspberry Piとの通信はI2Cポートのみを使用し、その他のGPIOピンはすべてユーザが使用できます。